「カオカラ」を活用した暑熱対策の実証結果について(提案者:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス)
「クロス・センダイ・ラボ」では、地域課題の解決に向け、仙台市と民間企業等が連携して実証実験を進めています。
このたび、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの提案に基づき、暑熱対策AIカメラ「カオカラ」を市内6館の児童館等に設置し、暑熱対策に関する実証実験を実施しました。本実証では、児童の健康管理にAI技術を活用した新しい取り組みとして、以下のような成果を確認しました。
1 提案者 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
2 実施期間 2024年8月5日から9月30日まで
※館によって期間が異なる場合があります。
3 場所 荒井児童館含む市内の児童館等6館
実証結果の概要
1. 熱中症発生ゼロ(エアコン導入との相乗効果)
昨年度から順次、遊戯室にエアコンを導入したことに加え、「カオカラ」を活用することで、児童の遊戯時間を制限することなく熱中症発生を防ぐことができました。
2. 児童の健康意識向上
黄色(注意)以上の判定時、児童が自主的に水分補給を行う姿が見られるなど、健康管理への意識が向上しました。また、「カオカラ」の使用が習慣化し、体調を意識する良い契機となりました。
3. 職員の安全管理をサポート
カオカラを活用することで、職員が児童の体調変化を迅速に把握し、的確な声掛けが可能になりました。
導入の利便性と課題
• 設置や運用は簡便であり、現場への負担は軽微でした。
• 一方で、遊戯室に設置した際に遊びの一環として使用されるケースがあり、今後は職員の目が行き届く事務室前や、水分補給への流れを作りやすい水飲み場付近等、より適切な場所への設置が課題としてあがりました。
今後の展開
今回の実証を踏まえ、ポーラ・オルビスホールディングスでは、さらなる製品改善を加えていきます。